生活に必要な洗濯機、テレビ、エアコン、冷蔵庫などの電化製品は、リサイクルをしなければいけないことが義務付けされていて、「特定家電」と呼ばれています。
どうしてこれらだけが、リサイクル指定されているのか?また、どのような方法でリサイクルを行っているのか?
事業所や家庭などから廃棄した家電製品は、家電リサイクルプラントと呼ばれる処理施設に運ばれて行きます。
ここでは、この処理施設でどのようなことをしているのか?をご紹介致します。
家電リサイクルプラントとは?
家電リサイクルプラントというのは、家電リサイクル法で回収された家電製品をリサイクル資源へと変える施設で、全国におよそ47施設あります。
家電製品は、様々なパーツから造られており、部品の多くがリサイクルできる材料です。
このようにリサイクルできる材料をまた使うことができるように、回収された後の家電製品は、バラバラに分解されちゃいますが、そんな時に違う素材が混じっていてはリサイクル資源にすることはできません。
なので、家電製品を分解後に素材をこまかく分別して、分別した後の素材を資源に加工する技術が求められるようになったのです。
そして、冷凍庫や冷蔵庫などは、低温度にするために必要なフロンガスや断熱材が素材として使われています。
ですが、フロンガスは、有害物質なので、オゾン層を破壊してしまいます。
施設では、このような家電製品に含まれる有害物質を適切に処理します。
こういった専門的に行う処理が、自治体のゴミ処理場でしようにも難しいため、特定家電は、家電リサイクルプラント施設で処理しなければならなくなりました。
家電リサイクルプラントでの家電の処理方法
不用品回収業者や小売業者、家電メーカーなどに、指定取引場所まで運ばれた家電製品は、各メーカーごとに、家電リサイクルプラント施設へ移します。
施設では、家電を回収した後に、手作業で分解して、分別してから、粉砕して最後に素材を選別していきます。
敵将テレビの例ですと、カバーの取り外しを行った後、蛍光管や基盤、パネルなどの回収をして、シャーシなどに使われてる金属部品、パネルやキャビネットに使われてるプラスチック部分のように、各材料ごとに取り外していき、機械で粉砕していきます。
同様に、他の家電も手作業で一つずつ分解します。
始めの解体は手作業で行い、金属部品やモーター、コードを取り外していき、内部の部品を外して、キャビネットのみの状態にしてから、粉砕し、磁力や電力、風力を使って機械で素材の選別を行います。
品目次第では、数回と違う選別機で分別します。
このようにして、ウレタン、鉄、アルミ、銅、プラスチックなどの素材を分別していきます。
選別後に素材を高度な処理行う施設や各工場やメーカーに出荷していきます。
リサイクル後の用途
素材を施設で分類した後の大部分は、マテリアルリサイクルと呼ばれる方法で再資源化します。
プラスチックは、加工してチップ状にされて、新たに材料としてプラスチック製品に使われます。
メーカーの多くは、家電から素材を回収して、マテリアルサイクルで新たに作る材料として使われています。
材料の純度が高くないと、マテリアルサイクルはできません。
なので、分別後には洗浄を行い、不純物を取り除くのですが、それでも使えないものが出てきます。
そこで、別に、サーマルリサイクルやケミカルリサイクルと呼ばれる方法でリサイクルします。
サーマルリサイクルは、固形燃料化したり、廃材を焼いて出る熱エネルギーを利用する方法です。
エネルギー回収や熱回収とも呼ばれていて、ゴミ焼却場の焼却熱を温水プールや発電などに利用されている方法です。
ケミカルリサイクルは、圧力や熱などを加えて、素材を科学的に分解して、化学原料や石油に戻し、燃料や化学工業原料として利用されます。
リサイクルは新たに物に作り直されるだけじゃなく、身近なところでも目に見えない形で利用されてます。
特定家電の処分を不用品回収業者に依頼する
このような理由もあって、特定家電は、自治体では、ゴミ回収ができなくなったのです。
回収可能なのは、小売店やメーカー、不用品回収業者です。
小売店やメーカーが指定する場所にご自身で持ち込むこともできますが、冷蔵庫や洗濯機などの重量物は運び出すのが大変です。
不用品回収業者なら、、連絡一本で自宅に回収に来て、重量物であっても運び出してくれますので、安心して任せることができます。
処分にお困りの方は、1度、問い合わせてみましょう。