近年は不用品回収や遺品整理と言ったサービスが世間に定着しつつあります。
引越しや断捨離、家電製品や家具などが壊れた際に不用品回収を利用する方もいらっしゃると思います。
しかし不用品回収と同じようなサービスで遺品整理があります。
どちらもいらないものを回収してくれるサービスには違いないですが、いざ依頼したいと思ったときにどちらのサービスを頼んだら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は不用品回収と遺品整理の違いをお伝えしていきます。
当記事を読むことで以下のことを知ることができます。
- ・不用品回収と遺品整理の内容
- ・不用品回収と遺品整理の違い
- ・不用品回収と遺品整理を依頼するケース
今回の記事で不用品回収と遺品整理の違いを理解することでき、どちらのサービスを利用すれば良いか正しい判断をできるようになります。
■不用品回収と遺品整理の内容
・不用品回収
不用品回収は文字通り、家庭でいらなくなったものを回収・処分してくれるサービスです。
捨てたくても移動できない大型の家具や重量がある家電製品をはじめ、小さなものから着古した衣類やバッグや靴など、幅広いものを対象に1点からでも回収してくれます。
回収の対象となるアイテムは業者によって異なるので、事前にホームページなどで確認する必要があります。
リサイクルが面倒なテレビや冷蔵庫、洗濯機やエアコンなども引き取れる業者や、断捨離で出た大量の古着や雑誌やゲーム、CDやDVD、子どもの玩具や楽器、フィギュアや雑貨類までまとめて引き取ってくれる業者もあります。
中にはゴミ屋敷のゴミ回収まで手掛けている業者も増えてきました。
不用品回収を行うためには、行政から「一般廃棄物収集運搬業の許可」を得ている必要があります。
一般廃棄物に分類されない産業廃棄物を収集するためには、産業廃棄物収集運搬業の許可も必要です。
産業廃棄物に関しては、こちら(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9)でご確認ください。
また不用品を買い取って継続的に販売する場合は、「古物商許可」が必要になります。
・遺品整理
遺品整理は遺品整理士などの専門資格や専門ノウハウを持つ経験豊富なスタッフが、ご遺族の気持ちに寄り添い、遺品の仕分け作業や片付けをしていくサービスです。
遺品を丁寧に仕分けするのが基本で、形見分けや思い出として残す品・遺産分割の対象となる品・遺産分割に必要となる書類などを見つけ出すことや、まだ使える品・壊れている品などを分類していきます。
そのうえでご遺族に判断を仰ぎ、そのまま手元に残すか・遺産分割をするか・処分するのか・買取をするのかなどを決めてもらいます。
ご遺族が判断に迷う場合には、故人との関係やご遺族のお気持ちやご様子を確認しながら、残したほうが良いなどの提案も行います。
最終的に不用と判断された遺品は回収を行う場合もあります。
そのため遺品整理士の資格と合わせて、不用品回収系の許可・資格を持っている業者が多いです。
※近年一般廃棄物収集運搬業の許可を得ることが難しくなっているため、不用品回収の作業を他社に委託している会社も多くなっています。
弊社も遺品整理後の不用品回収は、他社に委託して行っています。
■不用品回収と遺品整理の違い
単に不用品を処分したいだけの場合は、不用品回収サービスで十分です。
遺品をしっかりと整理したい場合や生前整理をしたい際には、遺品整理サービスの利用をおすすめします。
利用者に依頼された不用品を処分するだけの不用品回収とは異なり、処分するかどうかも含めて提案やアドバイスなどを行ってくれるのが遺品整理サービスだからです。
ご遺族のお気持ちに寄り添い、故人様の生きてきた証やご遺志を尊重しながら、専門ノウハウを持つスタッフが対応する点で、ただ依頼された不用品を回収するだけの不用品回収とは異なります。
■不用品回収と遺品整理を依頼するケース
・不用品回収を依頼したほうがいいケース
不用品回収を依頼したほうがいいケースは、ただ物を捨てたい場合です。
残っている物を特に選別せずに捨てたいという場合は、不用品回収を依頼しましょう。
不用品回収で以下のような依頼のケースが良く見られます。
- ・故障した家電製品
- ・大型の家具の買い替えたとき壊れたとき
- ・引っ越しや断捨離で出たゴミ
・遺品整理を依頼したほうがいいケース
遺品整理は、家族がなくなった方や生前整理を行いたい人が依頼をします。
大切な家族が亡くなり、故人のお部屋や空き家になった自宅・賃貸住宅などを片付けなくてはならない場合や、大量の遺品を前に何から手をつければ良いかわからない・片付けたくても人手が足りないという方は遺品整理を依頼しましょう。
不用品回収との最も大きな違いは、物をしっかりと仕分けしてくれるかどうかです。
遺品の場合でも、もう仕分けがしっかり終わっていて捨てるものだけという場合は、不用品回収を依頼しましょう。
また、近年は生前整理のニーズも増えてきました。
たくさんの家財や衣類などのお品を前に、何をどう生前整理すれば良いかお悩みの方にもおすすめです。
単に不用品を捨てるのではなく、その方ごとに異なるライフスタイルや将来のご計画などに合わせて、今後も使うものともう使わないものをスタッフが親身に仕分けを行ってくれます。
■まとめ
今回は不用品回収と遺品整理の違いについてお伝えしてきました。
内容をまとめます。
- ・対象となるのは不用品か遺品または生前整理したいものか
- ・単に捨てたいのか、仕分けもしたいのか
- ・回収処分してもらえれば良いのか、遺品整理士によるアドバイスやサポートが欲しいのか
不用品回収は壊れたもの・買い替えたいもの・古くなったもの・使わないものなど日常生活で生じた粗大ごみをはじめ、断捨離や引越しなどの際に利用するのがおすすめです。
これに対して遺品整理は遺品整理士が、遺品全体を確認しながら、残すべきものやまだ使えるものなどを丁寧に仕分けしてくれ、その後どうしたいかの判断をご遺族や依頼者に求めるほか、アドバイスなどもくれるサービスです。
最終的に不用と判断されたものは回収してもらえる場合がほとんどです。